こんにちは、とめです。
データ分析を独学で学び、未経験からデータアナリストへ転職し、今では本業をやりながら、副業でも活動しています!

KPIは設定しているはずなのに、分析するたびに“結局何を見ればいいんだっけ?”って迷子になるんだよね…

それ、KPIの“数字”じゃなくて“設計の順番”がズレているのかもしれないね。
KPIを設定して分析しているのに、
- 数字を見て終わってしまう
- 「で、だから何?」と言われてしまう
- 分析の目的が途中で分からなくなる
こんな悩みを感じたことはありませんか?
これらの悩みは、KPIそのものが悪いのではなく、「KPIの設計」が間違っている可能性が高いです。
私は実務でデータ分析・KPI設計・ダッシュボード設計を行う中で、「目的 → 行動 → 指標」の順番を守るだけで、分析の質が大きく変わることを何度も経験してきました。
逆に、この順番を間違えると、どれだけ優秀なツールやデータがあっても分析は迷走します。
そこで本記事では、分析の目的を見失わないための「KPI設計のやり方」を、初心者にも分かるように噛み砕いて解説します。
- KPI設計がなぜ重要なのか
- KPI設計ができると分析がどう変わるのか
- 目的から逆算するKPI設計の5ステップ
- 「使えるKPI」と「意味のないKPI」の違い
「とりあえず数字を見る分析」から卒業し、行動と成果につながる分析ができるようにしていきましょう。

KPI設計で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてね!
KPI設計とは?なぜ重要なのか

KPI設計は「分析の目的を見失わないために必須の作業」です。
KPIを正しく設計できていないと、数字は見ているのに「結局何が言いたい分析なのか分からない」状態に陥ってしまいます。

そもそもKPIとは、重要業績評価指標(Key Performance Indicator)のことです。
難しく聞こえますが、本質はとてもシンプルで、「目的にどれだけ近づいているかを測るための指標」を指します。
ここで混同されやすい用語を整理すると、次の関係になります。
- KGI:最終的に達成したいゴール(例:売上◯円、有料会員数◯人)
- KPI:KGIに至るまでの途中経過を測る指標
- CSF:成功のカギとなる重要な要因
KPIはゴールそのものではなく、ゴールへ向かう途中で「今うまく進めているか」を確認するチェックポイントです。

KPIって、目標の数字だと思ってた…

実は違うんだ。KPIは“進捗確認用の数字”なんだよ!
では、なぜKPI設計が重要なのでしょうか。理由は大きく3つあります。
- 分析の軸がブレなくなる
- 「何を見ればいいか」で迷わなくなる
- 改善アクションにつながる分析ができるようになる
KPIが曖昧なままだと
- とりあえず取れるデータを全部集計する
- 数字を眺めて終わる分析
になりがちです。
一方で、目的に紐づいたKPIが設計できていれば、見るべき数字・深掘りすべきポイント・次に打つべき施策が自然と見えてきます。
つまりKPI設計とは、正解の数字を決める作業ではなく、分析を“成果につなげるための土台作り”なのです。
KPI設計ができると分析はどう変わるのか

KPI設計ができるようになると、分析は「数字を眺める作業」から「意思決定につながる武器」へと変わります。
同じデータを扱っていても、KPI設計の有無によって分析の質は大きく変わります。
まず大きな変化として、分析の目的を見失わなくなります。
KPIが明確に定義されていれば、「なぜこの数字を見るのか」がはっきりするため、とりあえず集計するだけの分析から脱却できます。
- 何のための分析なのか
- どの数字が重要なのか
- どこを深掘りすべきか
これらを迷わず判断できるようになります。

取れるデータを全部出して満足してた自分がいる…

それ、KPIがない分析あるあるだね。KPIがあると“見る理由”が決まるよ!
また、、分析結果を説明しやすくなるのも大きなメリットです。
KPIは目的と直結しているため、上司やクライアントに対しても、
- 今どこがうまくいっているのか
- どこに課題があるのか
- なぜこの施策が必要なのか
を、筋道立てて説明できます。
結果として、分析後にありがちな「で、だから何?」と言われる場面が減っていきます。

さらに、改善アクションにつながる分析ができるようになる点も重要です。
KPIは行動と結びついた指標のため、数値の変化そのものが「次に打つべき手」を示してくれます。
- KPIが下がった → どの行動に問題があるかを疑う
- KPIが上がった → うまくいった施策を横展開する
このように、分析 → 施策 → 検証というサイクルが自然に回り始めます。
つまりKPI設計ができるようになると、分析は“報告のための数字”ではなく、“成果を出すための判断材料”へと進化するのです。
KPI設計のやり方【基本5ステップ】


KPIの重要性は理解したけど、具体的にどうやってKPIを設計していけばいいの?

具体的なKPI設計は、以下の5つのステップでできるよ!
- 分析・施策の目的を明確にする
- 最終ゴール(KGI)を定義する
- ゴールに至る行動を分解する
- 行動を数値(KPI)に落とし込む
- KPIを最小限に絞り込む
STEP①:分析・施策の目的を明確にする
KPI設計の成否は「目的をどれだけ具体的に言語化できるか」でほぼ決まります。

「目的が大事」と分かっていても、抽象的なままでは次のステップに繋がらないからね。
そのため、目的は「それを聞けば分析の方向性がイメージできるレベル」まで落とし込む必要があります。
そこでおすすめなのが、目的を明確化するための3ステップです。
- 「なぜ今、この分析をやるのか?」を言語化する
- 「理想の状態」を文章で表現する
- 「この分析で決めたいことは何か?」を明確にする
①:「なぜ今、この分析をやるのか?」を言語化する
まずは背景をはっきりさせます。
▼例:
- 売上が伸び悩んでいるから
- 施策の効果が分からないから
- 感覚ではなく数字で判断したいから

この段階では、まだ数値は不要です。
「困っていること・違和感」をそのまま言葉にするのがポイントです。
②:「理想の状態」を文章で表現する
次に、分析や施策を通じて実現したい状態を文章で書き出します。
▼例:
- ユーザーが迷わずサービスを使える状態にしたい
- 無駄な作業が減り、チームの負担が軽くなっている状態にしたい

ここでも、まだ数字は出しません。
「どうなっていたら嬉しいか?」をイメージすることが重要です。
③:「この分析で決めたいことは何か?」を明確にする
最後に、分析のアウトプットを定義します。
▼例:
- どの施策を続けるべきか判断したい
- どこに改善余地があるかを特定したい
- 次に打つ施策を決めたい
この一文があるだけで、「集計して終わる分析」から一気に脱却できます。

目的って、数字を決めることだと思ってたよ…

実はその前に“何を決めたい分析なのか”を決めるのが大事なんだ
このように、①背景 → ②理想の状態 → ③判断したいことの順で整理すると、目的は自然と具体化されます。

数値より先に、言葉で目的を固める。
これが、ブレないKPI設計につながる最初の一歩だよ!
STEP②:最終ゴール(KGI)を定義する
KGIは「この分析・施策が成功したかどうかを一目で判断できる最終到達点」です。

STEP①で明確にした目的を、具体的な成果(数値)として定義するのがこのステップの役割だよ。
なぜKGIを定義する必要があるのかというと、KGIがないとKPIの良し悪しを判断できないからです。
KPIはあくまで途中経過の指標なので、「どこを目指しているのか(KGI)」が決まっていなければ、正しく設計することができません。
ここで重要なのは、KGIは“結果”にフォーカスすることです。
具体的には、次のような指標がKGIになります。
- 売上
- 成約数・成約率
- 有料会員数
- 利用継続率(解約率)
ポイントは、「達成できたか・できていないかを数字で判断できるか?」という視点です。

KGIって、なんとなく大きな目標を置けばいいと思ってた…

実は“大きいかどうか”より、“判定できるか”の方が大事なんだよ
- STEP①で決めた目的を数字に変換する
- 「最終成果」だけをKGIにする
- 達成可否がはっきり分かる表現にする
①:STEP①で決めた目的を数字に変換する
まずは、目的をそのまま数字に置き換えようとしないことが大切です。
目的を確認したうえで、「結果として何が改善されていれば成功なのか?」を考えます。
- 目的:サイト経由の売上を安定して伸ばしたい
→ KGI:月間売上を100万円にする
②:「最終成果」だけをKGIにする
KGIには、途中の行動やプロセスは含めません。
- ❌ NG例:PV数を増やす
- ❌ NG例:クリック率を改善する
- ⭕ OK例:成約数を増やす
- ⭕ OK例:売上を伸ばす
途中経過はKPI、最終成果だけがKGIです。
③:達成可否がはっきり分かる表現にする
KGIは、あいまいな表現を避け、誰が見ても同じ判断ができる形にします。
- ❌ 売上を増やす
- ⭕ 月間売上を100万円にする
- ❌ 利用者を増やす
- ⭕ 有料会員数を3,000人にする
このように、目的 → 最終成果(KGI) → 行動 → KPIという順番を守ることで、KPI設計は一気にやりやすくなります。

KGIは、KPI設計の“ゴールポスト”。
ここを正しく定義できれば、次のSTEP③以降で迷うことはほとんどなくなるよ!
STEP③:ゴールに至る行動を分解する
KPI設計では「ゴールにたどり着くまでの行動を、できるだけ具体的な単位まで分解すること」が重要です。
なぜ行動を分解する必要があるのかというと、KPIは“行動の結果”を数値化したものだからです。

行動が見えていなければ、改善可能な指標を設計することはできないよ。
いきなりKPIを決めようとすると失敗しやすいため、まずは人や業務が実際にどう動いているかに目を向けます。
ここでは、ユーザーや業務の行動プロセスを時系列で書き出すのがおすすめです。
- ゴールに到達するまでの流れを洗い出す
- 人が実際に行う“行動”だけに分解する
- 改善できそうな単位まで細かくする
①:ゴールに到達するまでの流れを洗い出す
まずはKGIを起点に、「そこに至るまでに何が起きているか」を逆算します。
- サービスを知る
- 会員登録する
- 初回機能を使う
- 継続して利用する
- 有料プランに切り替える
②:人が実際に行う“行動”だけに分解する
ここでのポイントは、感情や状態ではなく「行動」に落とすことです。
- ❌ 興味を持つ
- ❌ 満足する
- ⭕ ボタンをクリックする
- ⭕ 登録フォームを送信する
- ⭕ 特定の機能を利用する

“満足度が高い”って、行動じゃないんのかぁ…。

そう。KPIにできるのは“計測できる行動”だけだよ!
③:改善できそうな単位まで細かくする
最後に、「ここなら改善できそう」と思えるレベルまで行動を分解します。
- 1クリックなのか
- 1回の作業なのか
- 1画面の遷移なのか
“手を加えられる粒度”まで落とせていればOKです。
このように、ゴール → 行動の流れ → 行動単位まで分解できると、次のSTEP④でKPIをスムーズに設計できます。

行動が見えれば、KPIは自然と浮かび上がる。
これが、迷わないKPI設計のコツ。
STEP④:行動を数値(KPI)に落とし込む
STEP③で洗い出した行動を、そのままでは分析に使えないため、必ず“計測可能な指標”に落とし込みます。
なぜこのステップが重要かというと、数値化できない行動は改善も検証もできないからです。

感覚や印象ではなく、変化を追える形にすることがKPI設計の核心になるよ。
- 行動を「率・回数・時間」に置き換える
- 行動 → KPIの変換例を考える
- 「改善したら結果が変わりそうか?」で判断する
①:行動を「率・回数・時間」に置き換える
ほとんどの行動は、次のいずれかで表現できます。
- 率:行動がどれくらいの割合で起きているか
- 回数:行動が何回発生したか
- 時間:行動にどれくらい時間がかかっているか

意外と、この3つでほぼ全部表せられるね!

そう。KPI設計は“数式を作る作業”じゃないからね!
②:行動 → KPIの変換例を考える
行動をそのまま数字にすると、KPIのイメージが掴みやすくなります。
▼行動を数字にする例
| 行動 | KPIの例 |
|---|---|
| ボタンをクリックする | クリック率 |
| 会員登録を完了する | 登録完了率 |
| 機能を利用する | 利用回数 |
| 作業を行う | 平均作業時間 |
顧客がする行動を実際に自分で行うと、顧客の行動が見えてきます。
その行動から出せる数字を考えていきましょう。
③:「改善したら結果が変わりそうか?」で判断する
KPIとして採用するかどうかは、次の問いで判断します。
- この数字が改善したら、KGIに近づくか?
- 自分たちの施策でコントロールできるか?
この2つに「YES」と答えられる指標だけをKPIにします。
このように、行動 → 数値(KPI)へ変換できれば、分析は一気に具体的になります。

KPIとは、行動を“見える化”したもの。
ここまで来れば、次はSTEP⑤で「見るべきKPI」を絞るだけ!
STEP⑤:KPIを最小限に絞り込む
KPIは「多ければ多いほど良い」ものではありません。
むしろ、3〜5個に絞ることで初めて“使える指標”になります。
なぜ絞り込みが必要なのかというと、KPIが多すぎると、分析も改善も中途半端になるからです。
指標を追うこと自体が目的化し、「結局どこから手をつければいいのか分からない」状態に陥りがちです。

KPI設計の最終ステップは、STEP④で洗い出した指標の中から、本当に見るべきものだけを残す作業です。

せっかくだから全部KPIにしたくなる…

それが一番よくある失敗だね。KPIは“選ぶ勇気”が必要なんだよ。
KPIとして残すかどうかは、次の2つの視点で判断します。
- この数字が改善したら、KGIに近づくか?
- 自分たちの施策でコントロールできるか?
この2つに当てはまらない指標は、「参考指標」や「モニタリング用」として扱い、KPIからは外します。
KPIが絞れてきたら次に何を改善すべきかを示すことが最大の役割です。
- 見て終わる数字 → KPIにしない
- 見たあとに行動が決まる数字 → KPIにする
この基準で選ぶと、自然と数は絞られます。

ここで、KPI設計において最も大切なことを伝えるよ!
- KPIは最後に決める
- 正解の数字はない
目的・KGI・行動が整理されたあとに初めて、KPIは意味を持ちます。
逆に言えば、この順番を守れば「失敗するKPI設計」はほぼなくなります。

KPIは「管理するための数字」ではなく、「行動を変えるための数字」。
だからこそ、少なく、鋭く、使える形に絞り込むことが重要だよ。
まとめ:KPI設計は「分析の目的」を守るための設計

この記事では、KPI設計を「数字を決める作業」ではなく、「分析の目的を見失わないための設計プロセス」として解説してきました。
KPI設計で最も大切なのは、いきなり数値を追い始めることではありません。
「なぜ分析するのか」という目的を明確にし、ゴールに至る行動を分解し、その行動を測れる指標に落とし込む。
この順番を守ることで、KPIは初めて意味を持ちます。
- KPIは単なる数値目標ではない
- 目的 → 行動 → 指標の順で設計することが重要
- 正しくKPI設計ができると、分析は「作業」から「価値提供」に変わる
この考え方が身につけば、
- 「とりあえず集計するだけの分析」
- 「で、だから何?」と言われる分析
から自然と抜け出せるようになります。
まずは難しく考えず、今行っている分析に対して「この分析の目的は何か?」と問い直してみてください。
そこからKPI設計を見直すだけでも、分析の質は大きく変わります。

KPI設計ができるようになると、データ分析スキルを活かした副業や仕事の幅も広がるよ!
データアナリストにおすすめの副業については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
以上、とめでした!




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